「君の資料はわかりにくい」と言われた経験ありませんか?
わかりやすいプレゼン資料はこう作る、と言う大仰な話はさておいて、
ここでは、私がこれまで部下に何回どころか何十回も行ってきた、ちょっとしたコツをお話しします。
それは、
『聞き手の理解力を期待するな』
と言うものです。これだけ聞くと、「今回報告する相手の◯◯さんは頭が悪いから」とかそういう意味に聞こえるかもしれませんが、違います。
この記事で伝えたいこと
プレゼン資料は、聞き手が理解する上で脳に負担を与えない工夫をしよう
目次
・出来るビジネスマンほど脳のエネルギ消費にはシビア
・ちょっとしたことでも脳はエネルギを消費している
出来るビジネスマンほど脳のエネルギ消費にはシビア
ちょっと話は飛びますが、少し前から、できるビジネスマンはルーティンを大事にしていると言う話を聞いたことありませんか?
毎日は選択の連続で、その一つ一つの選択をする度に脳はエネルギを消費して、寝る前にはもう脳本来のポテンシャルを発揮できないくらいヘトヘトになっていると。
なので出来るビジネスマンは自分にとって優先順位が低いことはルーティンにして、選択を省き、脳の省エネに気を使っています。
有名な例は、Appleの創業者スティーブ・ジョブス氏の服装です。
彼は毎日黒いタートルネックとジーンズを着ると決めています。
ビジネスに真剣な人こそ、この思考は強いように思います。
ちょっとしたことでも脳はエネルギを消費している
服の選択でも脳はエネルギを消費する(疲れる)んです。
初めて見る小難しいプレゼン資料を理解するためのエネルギーは小さくないことは言うまでも無いでしょう。
なので、こういった思考をもった聞き手は、仕事で報告を聞く際もつまらないことで、脳を使いたくないと思うわけです。
では、つまらないこととはどういったことでしょう。
例として、1枚のグラフを用意しました。
題材は変えていますが実際に私の部下がプレゼン用に作ったグラフのフォームを真似てみました。どうでしょうか。すぐにパッと頭に入りますか?
では、次にこちらのグラフはどうでしょうか。1枚目よりわかり易いと思いませんか?
1枚目だけ見た時はもしかしたら違和感を持った人は少ないかも知れません。
でも2枚を比較してると、1枚目は少し脳が疲れる気がしませんか?
たった1秒程度の時間かも知れませんが、視線が上下に動いて凡例を探しにいくからですよね。あえて書くと、
- 青線を見る
- 上を見て凡例を探す
- 青線は米国と認識する
- 黄色線を見る
- 上を見て凡例を探す
- 黄色線は日本と認識する
- 緑線を見る
- 上を見て凡例を探す
- 緑線は中国と認識する
と言う具合に、9回もアクションを起こしているわけです。
一方で、2枚目のグラフはほぼ視線を動かさず、探すこともなくどの色の線がどの国を表しているか認識できます。脳の負担の差は歴然です。
これって難しいテクニックでもなんでも無いですよね。こう言うのをつまらない脳のエネルギの消費だと私は思っています。今日着るシャツを白の無地にするか青のストライプにするかと同じです。
こういったちょっとしたことに気を遣えると、少しづつわかり易い資料になっていきます。自ずと評価にも繋がります。
以上、少しでも参考になれば嬉しいです。
ではまた。